女王様とおよびッ!
それに、さっきの部長の言葉だって、先輩労って言ったようなもんだ。人間なんだから誰にでもミスはあるし?
次ファイトです先輩!
(いえないけど)
てかもうミスなんてしねーだろ。
そう思ってた。
でも、その後も先輩のミスはたびたびおこる。しかも、いつもなら絶対しないようなミスばっか。俺のなんて、今日一回もぱしられてないし。みんな、怒るとか呆れるの前に心配そうだし。まじでどうしたんだ?
「…ねぇ。」
「はい?」
一応勤務時間が終わる時間に、今日初めて声をかけられた。
「あたし、もう帰るから。」
勤務時間終了っつっても、ほぼ全員残業で残るし。緋口先輩なんて最後まで残ってんじゃねーの?ちなみに俺は、帰れといわれるまで一緒に仕事。でも、嫌じゃないんだよね、頼られてるかんがたまんない…って俺やばくね?(笑)
「だからあんたも適当にかえんなさい。」
俺は驚きつつ頷いた。
先輩、残業してもはかどらないだろうし、なんか調子悪そうだしな。
「送りますか?」
なんかまじで心配。いつも強い人だと勝手に思ってたから。
「なにいってんの。平気よ。」
そういって弱々しく笑い、帰っていった。