女王様とおよびッ!


それに、さっきの部長の言葉だって、先輩労って言ったようなもんだ。人間なんだから誰にでもミスはあるし?


次ファイトです先輩!
(いえないけど)
てかもうミスなんてしねーだろ。


そう思ってた。


でも、その後も先輩のミスはたびたびおこる。しかも、いつもなら絶対しないようなミスばっか。俺のなんて、今日一回もぱしられてないし。みんな、怒るとか呆れるの前に心配そうだし。まじでどうしたんだ?



「…ねぇ。」

「はい?」


一応勤務時間が終わる時間に、今日初めて声をかけられた。


「あたし、もう帰るから。」


勤務時間終了っつっても、ほぼ全員残業で残るし。緋口先輩なんて最後まで残ってんじゃねーの?ちなみに俺は、帰れといわれるまで一緒に仕事。でも、嫌じゃないんだよね、頼られてるかんがたまんない…って俺やばくね?(笑)


「だからあんたも適当にかえんなさい。」


俺は驚きつつ頷いた。
先輩、残業してもはかどらないだろうし、なんか調子悪そうだしな。


「送りますか?」


なんかまじで心配。いつも強い人だと勝手に思ってたから。


「なにいってんの。平気よ。」


そういって弱々しく笑い、帰っていった。






< 22 / 80 >

この作品をシェア

pagetop