女王様とおよびッ!
重いドアをあけ、先輩のパンプスを脱がせてベッドに寝かせた。
一段落したから、部屋をぐるっと見渡す。スタイリッシュな家具で統一されて、ちゃんと片付いてんのに、大人の女の匂いがする。
「ん…か、ぐら、ざか?」
何か起きたっぽい。まって俺、勝手に中入ってるし殺されんじゃね!?
「あ、すんません!俺、帰るんで…!?」
何、この状況。
「せんぱ…」
緋口先輩が俺の服の裾をつかんみ、熱っぽい目で俺を見つめる。
「いか、ないで?」
やべー、理性ぶっとぶ。まじまずいって。ほんと帰んなきゃ!
「や、でも…」
俺が断ろうとすると、先輩は急にぼろぼろ泣き出した。
「っく…傍に、いなさいよぉ…っ」
あぁもう!可愛いんですけど!!もうノーなんていえねーよ。