女王様とおよびッ!


重いドアをあけ、先輩のパンプスを脱がせてベッドに寝かせた。


一段落したから、部屋をぐるっと見渡す。スタイリッシュな家具で統一されて、ちゃんと片付いてんのに、大人の女の匂いがする。


「ん…か、ぐら、ざか?」


何か起きたっぽい。まって俺、勝手に中入ってるし殺されんじゃね!?


「あ、すんません!俺、帰るんで…!?」


何、この状況。


「せんぱ…」


緋口先輩が俺の服の裾をつかんみ、熱っぽい目で俺を見つめる。


「いか、ないで?」


やべー、理性ぶっとぶ。まじまずいって。ほんと帰んなきゃ!


「や、でも…」


俺が断ろうとすると、先輩は急にぼろぼろ泣き出した。


「っく…傍に、いなさいよぉ…っ」


あぁもう!可愛いんですけど!!もうノーなんていえねーよ。







< 38 / 80 >

この作品をシェア

pagetop