女王様とおよびッ!


何てそんな事部長に言えるはずもなく…。
黙って俯いたままの俺。


「で、話しなんだけどな…」

やぁっと本題。
あんま聞きたくないんだけどね…。扉を通り抜けてきた、同期や先輩の好奇心の視線が痛い。


「君は業績もいいし、勤務態度も真面目で、非常にいい社員だと思う。」


「はぁ…」


何で俺、誉められてんの?持ち上げて落とす戦法か?ほんとやめてほしい。しかも勤務態度も誉められたし。


「でな、神楽坂。君は営業部に移動してもらうことになった。」


全然話が繋がってない。俺はぽかんとしたまま、内容整理をした。


でもまぁ要に、営業部に移動って事なんだろ!?あのきつい営業部に。俺仕事バリバリ系じゃないんだけど!


「ああ、でも営業部っていっても、緋口くんという人の専属部下だから。な?」


何が、な?、だ。よりによって専属部下って…。ほとんどぱしりじゃねーか!


しかも緋口って誰だよ!?






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