女王様とおよびッ!
「あ、藍子の下僕クン?」
「はい?」
そこにいたのは目鼻立ちの整った男。
誰だよ。
まさか彼氏?
俺の疑問をよそに、そいつは当たり前のように、真っ直ぐ先輩が寝ている部屋に向かった。
「よし、ねてる。こいつ普段はきっついのに熱でるとハイになっちゃうからねー。」
なんでそんなことまで…
俺はそっと先輩を見た。
長いまつ毛、白い頬は今は赤みがさし、キスのせいで唇は濡れている。
この男にも、ああやって誘ったわけ?
俺の中で醜い嫉妬が膨らんで止められない。