女王様とおよびッ!
目を開けると、部屋には蘭がいた。
「あ、おはよ。具合どう?」
「もう平気。それよりあたし会社は?」
あたしが会社の話をだすと、蘭は首をすくめた。
「仕事中毒め。早退にきまってんじゃん。」
早退は初めてかもしれない。
昨日あんなに雨にうたれてたから…。あたしは昨日の事を思い出し、顔が熱くなるのを感じた。
ていうか、急に告白してきた神楽坂が悪いのよ!
「あれ?顔赤いし?熱あがった?」
言葉とうらはらにニヤニヤする蘭からは、心配の欠片も感じとれない。
「違うわよ。それよりずっといてくれたの?」