女王様とおよびッ!


俺はつかまれていた腕をはらった。


「俺、もう行くんで。」


「あ、神楽坂…」


今更よぶなよ。
そんな困った顔すんなよ。



わかってる。
好きだっていったのは、熱のせい。


わかってる。
あのキスは、俺の押し付け。


全部ちゃんとわかってっから。


「ごゆっくり。」


大丈夫、ちゃんと笑えた。







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