魔女の瞳Ⅵ
「……!」

障壁に魔力を注ぎ込み、防御をかためる。

まずはお母様の攻撃を防ぐ事を考えなければならない。

お母様は先代デッドゲイト当主。

その魔術は、私の歳で既に私を遥かに超えていたという。

まずは防御に専念して…。

そう考えていた私の障壁に。

「!?」

何かが衝突する感触。

馬鹿な。

まだお母様はその場から一歩も動いていない。

魔術どころか、詠唱すらしていないというのに!

「!!」

まただ。

次々と障壁に何かが衝突する。

一発ニ発なんてものじゃない。

数十、数百の何か。

目の前にいるのが魔女であるお母様なのだから、それが魔術なのは間違いない。

やがて。

「きゃあっ!」

私の障壁はいとも簡単に突破され、私は直接お母様の魔術をその身に浴びせられた!

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