魔女の瞳Ⅵ
「現当主が何て無様な姿…デッドゲイトも質が落ちたという事かしら…」

お母様は嘆くように言う。

「まぁ人間に現を抜かし、その人間がデッドゲイトの家系よりも大事だというのだから、それも否定できないわね」

私を踏みつける足。

その足に力が込められる…。

「殺しはしないわ…ただ極限まで肉体を破壊し尽くして、数百年は『再生』が完了できなくしてあげる…」

そんな…そんな事されたらもう修内太に会えない…!

『再生』が終わる頃には、人間の修内太はもう死んでしまっている。

そんなのは嫌…!

「修内太君と二度と会えないのと、彼を人外化するのと…どっちがいい?選びなさい」

「っ…!」

そんなのどっちも選べない…!

私は唇を噛み、涙を浮かべる。

その時だった。

「偶然顔を出しに来てみたら…こりゃあひでぇ修羅場だな」

聞き覚えのある声が耳に飛び込んできた。

そこに現れたのは…。

「メグさんに…貴女はもしや…サリィ様!?」

天羽家の三女、桜花とその相棒ジルコーだった。

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