魔女の瞳Ⅵ
お母様が振り向く。

…そこには私が立っていた。

切断された上半身と下半身を『再生』の魔術で辛うじて繋ぎ合わせ、何とか立ち上がれるまでに回復した。

そしてお母様が桜花達に気を取られている間に、『念話』の魔術で蘭花に連絡し、修内太を匿ってもらうように伝えておいた。

これで当面は修内太の身の安全は確保できるだろう。

「メグ…貴女…!」

お母様が夜叉の如き形相で私を睨む。

「お母様」

私はそれに怯む事なく、正面からお母様を見据えた。

「今回ばかりは譲れません…どんな手を使ってでも、修内太は守ってみせます」

「生意気な口を!」

またも無詠唱で。

お母様は『雷撃』の魔術を行使する!

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