魔女の瞳Ⅵ
襲い掛かってくる雷撃。

「      ッ!」

その魔術を、私は空中に回避する!

「『飛翔』の魔術!」

お母様が思わず口走る。

…真っ向勝負は分が悪い。

まずはこのまま『飛翔』の魔術で修内太の後を追う。

彼と合流し、蘭花の洋館に向かう。

「桜花…ジルコー…」

傷ついた彼らに目を向けるが。

「私達なら心配は要りません!」

桜花が叫んだ。

「早く行って下さい…ご武運を…!」

「…ありがとう…桜花!」

私は全速力で飛び立つ。

体を張って時間を稼いでくれた桜花とジルコーの行為…無駄にはしない!

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