魔女の瞳Ⅵ
「どこまでも反抗的な!」

空中を飛翔し、剣を振り上げるお母様。

私はその剣を受け太刀した!

…氷の刃と氷の刃。

軋む音が響く。

鍔迫り合いの末。

「くはっ!」

お母様の不意打ちの無詠唱の炎の魔術が、私の身を焦がした!

怯んだその隙に。

「まずは片腕」

お母様の刃が私の左腕を狙う!

「     っ!」

咄嗟に左手にも『氷刀』の魔術で氷の剣を発生させ、受け太刀!

…お母様は魔女でありながら、接近戦でもその才能を示した。

一刀でありながら、二刀を以ってしなければ対抗できないほどの剣の冴え。

油断していれば本当に四肢を切断されそうな勢いだった。

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