heaven
「これは
 お仕事 なわけよぉ?
お前の友達のキラだって
 
 似たようなこと
 してんじゃないの……。
人聞き悪いこと言わないでくれる」

そう言って実態の無い半透明な鳥の霊魂に爪を突き立て、唇を寄せた。
そのままそれをほお張ると
 ほのかにあたりが血なまぐさくなる。
そのにおいにリフは一瞬気を失いかけた。

「やめろ」
「え?何を?
あ〜、もしかしてこのニオイが苦手なわけねぇ」

ごーめんごめん、と全く反省の色無くキールは笑った。

「ねーぇ、さっきから僕のこと、止めないね?」
「止めても無駄だろ」

ご名答っ と叫ぶと、
キールの身体が宙にふわりと浮かんだ。
そして、カマイタチがあたりを舞う。
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