heaven
永遠
命とは、永遠ではなく
存在とは、いつか終わるものであると

しっかり認識していたはずだし、理解もしていたはずなのに

いとも簡単に命というのは消えてしまうものなのだと
今更になって気付かされるとは思いもしなかった。

そして、なくしてしまったものは仕方ないと思うしかないと思っていたのに
それに反し心は なくしたくない と叫ぶばかり。

どうしていいのかもわからないまま、

ただただ彼の帰りを望んだ。

それがこの結果だ。

冷たい金属を握りしめた手が痛かった。
冷たい。
わずかに震えている気もする。

賊の根城を調べ上げ、早朝を狙って奇襲をかける。
そんな子供が考えるような方法で乗り込んでいく自分に
少し嫌気がさした。
馬鹿か。

いますぐ。
できるだけ早く。
そんな気持ちにせかされて
キラは招かれざる客として賊の根城の扉を蹴破った。

そこからの記憶はかなり断片的なもので
何が起こっていたか自分でもよくわからなかった。

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