【短編集】communication
「水人、変なこと考えてないか?星羅に聞きたいことがあるなら全部聞けよ。告白されても全部断ってるのは、星羅が原因なんだろ?じゃあな。水人、星羅を送れよ。」


穂積さんは、そういっていなくなった。


「星羅....」


水人は、私の名前を呼んで呆然としていた。


「水人、私のアパート行く?」


私は、水人を誘った。


この先がどうなろうと。


一度、話し合いをしなければ終わらない気持ちだから。


私と水人は、私のアパートに向かった。


無言のまま。


前は、手をつなぎながら話をして笑いあっていたのに。


こうも変わるもんかと思った。


まあ、友達同士とは違う恋人同士だったからね。


水人を部屋にあげ、飲み物をだした。


「星羅は、なんでこの大学に?」


水人は、何も知らない。


全て言わなければ、辛くなるだけ。
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