【短編集】communication
俺は、真人。


幼なじみの想奈に片思い。


小さい頃からずっと好きだった。


俺が、想奈のそばにいて守り続けるんだって。


勝手に思いこんでいた。


あいつも俺を好きなんだって。


自意識過剰な俺。


あいつは、違った。


男の中でもかっこいいと有名な大和とつき合いだした。


ショックだった。


大和よりは、かっこよくはないよ。


けどな地味に告白とかされてるからさ。


想奈は、俺を男として見てくれてるだろうってさ。


これも勘違い。


想奈にしたら、俺はただの幼なじみ。


情けねぇ。


すぐに別れたのは嬉しかった。


けど、想奈の元気は戻らなかった。


いつまで経っても。


大和に彼女ができた。


詩歌。


俺、あいつの性格羨ましかった。


いろいろ知ってたからな。


だから、これを期に。


俺は、告白するって決めたんだ。


うだうだ悩んでも仕方ないって。


なら、想奈に俺を男と意識させればいいじゃん。


まず、そっから。
< 109 / 351 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop