【短編集】communication
つきあいが長くても馴れ合いだけでいる訳じゃないってわかる。


「よかった。」


私は、安堵の顔を浮かべる。


「でも、なんで?」


けど、穂積はしかめっ面。


「なんか、久々に会うのにって思ったから。」


「よかった。」


今度は、穂積が安堵の顔を浮かべる。


「えっ?」


「俺、フられるんだとばかり思ってた。」


「私だって。」


呟くようにしか言えなかった。


それをきっかけに私は爆発したように不安をぶちまけた。
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