【短編集】communication
「俺も一葉が好きだ。先にキスして悪かったな。一葉がかわいすぎて止まらなかった。」


今の私は、もう顔が真っ赤だろう。


「ホントにホント?」


弱気に聞いてしまった。


「あぁ。だから、覚悟しろ。」


陽一は、私を抱っこしてベットに押し倒した。


なんで?


「一葉が家にくるたび、こうしたかった。いいだろ?」


嘘だ。


でも、私は、陽一に頷くしかできなかった。


陽一が好きだから。


「私、はじめてだから....」


恥ずかしくて語尾がだんだんと弱くなってしまった。


「わかってる。優しくするよ。」


陽一は、嬉しそうに私にキスをしてから、行為ははじまった。


私の反応を見ながら。


私の素直な反応が嬉しいのかより感じるように私を攻め立てた。


普段、クールな陽一からは、想像できないほどの激しさ。


愛が伝わる行為だった。


私は、行為が終わると安心するように眠った。


「そばにいてね。」


陽一に呟くように言ってから。


そんな私に陽一が


『愛してる。いつか、結婚しような。』


と囁いてくれたことは、陽一しか知らない。


そして....


そうなるのは、まだ先の話。





end
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