【短編集】communication
「なぁ。俺、寝れねぇ〜じゃん。」


「大丈夫だよ。当分は、私の部屋においでよ。それに、暇なら反対の部屋に行けばなんかあるんじゃない?」


「なんか?」


「兄さんさぁ。一から生活するからってなにも持って行かなかったんだよね。出て行った日、貯めたお金と携帯しか持っていかなかったの。だから、なんか必要な物あったら、使えばいいよ。」


「あぁ〜。じゃあ、あっちの部屋当分使うよ。」


「今日は、隣に居てくれないの?」


私は、平太に甘えた。


「ち、千鶴。どうした?」


平太は、普段の私ならしないことに動揺していた。


「だって。」



「俺は、ずっと千鶴のそばにいるし放さないから安心しろ。」


不安な私を平太は、優しく抱きしめてくれた。


これからは、ずっと一緒だね。


4人で幸せになろうね。





end
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