【短編集】communication
次に私が目を覚ましたのは....


ベット?


見覚えがある部屋....


って、私の部屋じゃん。


「あっ!気がついた?」


そこにいたのは....


史也だった。


「なんでいるの?」


「光と照美ちゃんは、近くのコンビニに行ってるんだ。俺は、月乃を見るため留守番。」


私は、状況が理解できなかった。


「月乃がいきなり倒れたって、照美ちゃんから光に連絡があってさ。みんな講義なかったから。どうするか悩んだ末にここに運んだわけ」


史也が説明すると、照美と光くんが帰ってきた。


「あっ!月乃、大丈夫?」


照美は、すぐさま私に近寄った。


「うん。」


「月乃、ごめんね。勝手に光と史也くんを月乃の家にあげて。」


「それは、いいよ。てか、灰二に連絡すればよかったじゃん。まあ、それより迷惑かけてごめんね。」


「あっ!忘れてた。」


照美は、すっかり灰二がいること忘れてたのかよ。


「灰二って?」


光くんが聞いてきた。



不安げな顔してるから彼氏かどうか気になってるんだろう。


史也は、興味なさげだった。
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