【短編集】communication
side 灰二&史也&照美&光


「はぁ〜。史也くんだったんスね。姉さんに突然プロポーズした男って。」


灰二は、ため息をつきながら言った。


「灰二は、俺を覚えてるんだな。」


史也は、悲しそうな顔をした。


「史也、それぐらいで諦めるな。」


「そうよ。まだまだこれからよ。」


照美&光カップルは史也に声援を送った。


「これ以上、姉さんを苦しめないでください。相手が史也くんでよかったけど....」


灰二は、真剣な顔をした。


「灰二くん、史也は、順番を間違ったかもしれないけど....」


照美は、フォローしようとした。


「姉さん、せっかく忘れたのに。また、史也くんは苦しめるんですか?」


「苦しめる?」


「今日、倒れたのが、その証拠です。史也くんが、いなくなった後大変だったんですよ。それを知らないあなたたちが踏み込んでいい領域じゃないんです。」


「俺が、どんな月乃を受け入れる覚悟があってもダメなのか?」


史也は、灰二の事を聞いても曲げなかった。


「覚悟か...それが、あるなら止めません。じゃあ、今度時間を作ってください。姉さんが覚えていない理由を話します。....。じゃあ、夕飯作りますね。」
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