【短編集】communication
「僕は、月乃だけが好きだ。何があっても月乃の味方だし。何があっても月乃を守るよ。だから、ずっとそばにいて。僕から離れないで。そして、いつか結婚してください。」


史也は、真剣に月乃にプロポーズした。


三度目のプロポーズ。


「嘘....。嘘だ....。史也が彼だなんて..」


月乃は、泣き出してしまった。


「えっ?へっ?どした?」


史也は、月乃の涙に取り乱してしまった。


「私ね。どんなに忘れたくても消えない言葉があったの。それを史也が言うだなんて.....支えだった。逃げ出す自分が嫌になりながら......待ってた。待ってたの。もう一回言われたら、強くなれるって。そう信じて。」


月乃は、史也を見つめながら言った。
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