【短編集】communication
「智希は、私の義理の兄なの。」


「朋は....」


奈美は、落ち込んだ。


「彼女は、まだ怖いんだと思うよ。灰二があの時間のあの車両に乗ってるって言ったじゃない。それが証拠。恐怖で動けないんだよ。朋ちゃんには、守ってくれる男じゃないと癒せない傷だよ。」


「俺は....守りたい。てか、告るよ。」


俺は、決意した。


「展開早くないか?」


典弘は、慌てた。


「まあ、一回気持ちを言わなきゃ進まないだろ?」


俺は、前向きだった。


「それがいいかもね。」


奈美は、頷いた。


「典弘は、一緒に帰らない方がいいんじゃない?」


仁菜はニヤニヤした。


「わぁーってるよ。」
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