【短編集】communication
あれから、1年がたった。


高校入学当初から、剣は、人気者になった。


中学でもモテてたけど。


バスケ部、期待のエース。


私は、あの日のことを謝りたかった。


嫌だったんじゃなくて、怖かったんだって。


ちゃんと言いたかった。


今は、後悔ばかり。


受け入れていたら、変わらなかったのにって。


「ねね。今度の日曜日、バスケ部の試合見に行こ?」


「....うん。」


私は、少し考えて頷いた。


もう、そばに一緒いることができなくても。


遠くからあなたを見たい。


そう、思ったんだ。
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