【短編集】communication
次の日。


剣は、私の家に迎えにきた。


昨日も私を送ってくれた。


優しい彼氏。


お母さんは、喜んでた。


剣のファンだしね。


朝の登校は、ジロジロと見られた。


剣は、人気者だしね。


剣がいるから大丈夫。


剣とは、玄関でわかれた。


私が教室に入ると。


「ねね、どういうこと?」


乃依が結構大きな声で言った。


「うーん。」


私は、言葉を選んでいた。


「ねねー」


誰かが私を叫んで呼んでる。


誰かって一人しかいない。


「剣」


剣は、私のそばにより抱きしめた。


みんなキャーキャー騒ぎ出した。


「俺の彼女に手出すなよ。」


恥ずかしい。


こんな堂々の交際宣言。


てか、二回目だよ。


中学の時もだったっけ。


「.....」


私は、なにも言えないよ。


「なぁ。剣、いつのまに...」


剣と同じバスケ部の千秋くん。


「それは、ひ・み・つ。」


剣は、答えながらも力を弱めない。


「剣、はなれて。」


注目されることになれてない私はきつかった。


「ねね。」


私が照れてるのに気づいて離れた。


剣は、私の耳元で囁いてからいなくなった。


乃依に問いつめられるのかな。


ちょうどチャイムがなったから、その場は落ち着いた。


剣が囁いた言葉は、「昼な」だった。
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