【短編集】communication
「なんで、歩美と亙って仲悪いの?仲良かったじゃん。」


私の名前は、歩美。


今、親友の一葉とお話中。


場所は、私の家。


で、亙って言うのは、隣の家の幼なじみ。


定番の定番で私の部屋と亙の部屋は、窓を使い行き来できるんだよね。


一葉は、どうしても納得がいかない様子。


「だから、亙が私を嫌いなだけだって。」


嘘。


ホントは、私が悪いんだよ。


素直に答えてあげなかったから。


「嘘、つかないでくれる?」


一葉は、わかってるようだ。


「えっ?」


私は、まさかのことで吃驚した。


「だてに、歩美の親友やってないの。それに、聞きたかったのに気にしないふりしてたんだよ。」


一葉は、切なそうだった。


「ごめんね。さっきのは、嘘でね。実はね。私、亙に半年前に告白されたの。」
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