【短編集】communication
私、保奈美。


内気で何をするにもトロい私。


自分のことで精一杯。


周りなんか見えてなくて。


恋だってしたことなくて。


「ほな?」


今だって、ぼけっとしてるから、友達の繭に呼ばれた。


「な〜に?繭。」


私は、首を傾げながら聞く。


「はぁ。あんたの将来が不安だわ。」


繭は、ため息をついた。


「なんで?」


私は、全くわからなかった。


「イヤ、なんでもないよ。静也、どうにかしないかな?」


「静也くんが、どうかしたの?」



「ま〜ゆ〜」


繭の彼氏の聡くんとその友達の静也くんがきた。
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