【短編集】communication
「静也くん。」


保奈美は、静也の手を握り、胸あたりの心臓部分を触らせた。


「えっ!!」


静也は、保奈美の行動に固まった。


「あのね。なんか.....ドキドキが止まらないの。どうして?」


保奈美は、初めての感情に戸惑っていた。


静也は、意識を取り戻して保奈美に言った。


「それは、俺に対して?」


「たぶん、静也くんだけだよ。急にドキドキし始めたの。」


「保奈美ちゃんは、俺が好きなの?」


「これが、好きって感情なの?」


「俺は、そう思いたい。」


静也は、遠慮がちにいう。


「そっかぁ。私、静也くんを好きなんだ。」


私は、なんだかすごく嬉しくなった。


静也くん。


こんな私だけど、今日からよろしくね。





end
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