【短編集】communication
「静也、寂しそうだよ。」


「わかってるよ。静也くんが意地になってることぐらい。だけどね。理由を言える日までもう少しなの。理由言えないのに仲直りなんて私には無理だもん。」


保奈美は、意外に頑固だ。


「はぁ....」


私は、呆れた。


「ため息つかないの。静也くんとは、明日仲直りするから。」


「それならいいんだけどね。てか、明日には一仕事終えるの?」


さっきの会話から見ても一仕事とやらがなぜ片づくのか読めない。


「うん。だって、美雪は今日会うんでしょ?」


「えっ?会うけど....関係なくない?」


「まぁ〜。う〜ん。って、感じ。とにかく、明日仲直りするから心配しないで。」


保奈美は、不思議な子。


前から思ってたけど....今日はいつもにまして。
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