【短編集】communication
「嫉妬だよ。俺以外が美雪を見るのがイヤなんだよ。」


美雪は、口を大きく開けて固まった。


「美雪、どうした?」


「幸一がそんなこと言ってくれるなんて思わなかったから。ビックリしたのとうれしさで...」


「俺、焦ったよ。美雪は、そんなこと言わないから、この距離に安心してた。てか、こんなん言うの苦手だし。けど、保奈美から聞いたら安心できなくなった。はやく俺だけのものにしたくてたまらなくなった。」


「幸一、大好きだから今までと変わらず一緒にいてね。」


美雪は、とびきりの笑顔を幸一に見せた。


「今まで通りは、無理。」


すぐに幸一は否定した。


「な、なんで。」


美雪は、動揺しまくりだった。


「勘違いするなよ。美雪が俺のものになって我慢できるほどできた人間じゃないんだよ。」


自信たっぷりに幸一は、言った。


「どういう意味?」


「美雪は、鈍いなぁ。好きな女がそばにいて手を出せないほどの拷問はないよ。」


そういって、美雪にキスをした。


「こ、幸一?」


「まだ、時間があるなら、家に来て欲しい。」


美雪と幸一は、手をつなぎながら、幸一の家に向かった。





end?
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