【短編集】communication
私の名前は、夢羽。


ただいま、高校通いながら一人暮らし。


家から高校まで通学が遠いため。


てか.....



一人暮らしなんだけどね。


隣に彼氏が住んでたりする。


彼氏の名前は、慶太。


慶太と私は、幼なじみで。


私は、勉強が取り柄。


慶太は、顔だけが取り柄。


そんな私たちがつきあい始めたのは......



あれは、高校の合格発表の日だっけ。


私、慶太が受験する高校なんて知らなくて。


まあ、自分に精一杯だったんだよね。


合格発表の日に、慶太がいて初めて知った。


同じ高校を受験したって。


私と同じ高校は、誰もいないって聞いてたから。


それに、すぐに慶太は不合格って思った。



私の知ってる慶太の成績じゃあ無理だから。


けど、予想を反して合格。


そして、私に言ったんだ。


『俺、夢羽が好きだ。』


だって、まさかじゃん。


顔がいい男は、顔がいい女といるべきじゃん。



まあ、私は、小さい頃から慶太がずっと好きだったんだけど。



だから、断るわけないじゃん。


私たちの親はまだ知らない。


てか、言ったら隣どおしで住めるわけないじゃない。



お父さんなんて、慶太に私を任せたほどだよ。


幼なじみという存在だから。


それが、裏切って手を出してるなんて。


あり得ないでしょ。
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