【短編集】communication
『会長もやりますなー』


ニヤニヤしながら、近づいてきたのは、友達の美雪。


私は、不審に思い美雪を問いつめた。


今は、私の事で噂が流れてる。


副会長の鈴木を一人暮らしなのをいいことに連れ込んでるって。



ありえない。


たしかに、一度だけ家にあげた。


慶太も知らない事。


それに鈴木だけをあげたわけじゃない。


鈴木の彼女の芽唯も一緒。


芽唯とは、なんかよくわからないけど友達だったんだよね。



友達を通じての友達だったから仲良くはなかった。


ただ、同じ空間にいるだけ。


けど、偶然お互いが一人でいたときに私が芽唯に声を掛けたのがきっかけ。


それから、なんとなく2人で遊ぶようになったりしたんだ。


なんか私と芽唯は似たもの同士で。


馬が合うって言葉の意味を実感するほど。



そして、最近、彼氏ができたとハイテンションだった芽唯が男といる時に声を掛けたら鈴木だったわけ。



それから、なんとな〜く2人から相談に乗るようになったんだっけ。


あの日は、珍しく芽唯と鈴木が喧嘩してて。


芽唯が別れるとまで言い出した。



原因が鈴木の浮気らしい。


てか、あいつは浮気しないだろってすぐにツッコミたかったが。


芽唯が深刻すぎてできなかった。
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