【短編集】communication
あれから、2年。


私は、就職もしてバリバリと働いていた。


就職先は、私を誰も知らないとこ。


順調に物事は、進んでいった。


建設業関係の事務なので、男ばかりいる仕事で。


私は、興味はない。


あれからは、男と関係は、もっていなかった。


だって、私は変わったから。


けど、


『バレなきゃ、なにしてもいい』



は、変わってない。


だって、何十人と関係を持ったが1人もバレてないから。


関係が終わった後にこじれたとかは知らないけど。


私と関係がある最中にバレたなんて話は一切聞かなかった。


だから、安心してる。


初めから、壊す気なんてないんだから。


ただ、その場でいいから慰めてほしい。


それだけ。


かといって、ずっとそばにいてもらいたいとかはない。


だから、相手の男が本気にならないのを選ぶ。


必然的に、彼女がいる人になっちゃうけど。


虚しい女。


そう見えるよね。


だけど、私はそれでいいと思ってる。


私を虚しいって思う人は、自分が幸せで優位に立ってるって思ってるからで。


私は、人と幸せを比べるような愚かな人間にはなりたくない。


人の幸せは、はかれないから。
< 275 / 351 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop