【短編集】communication
飲み会は、どこにでもあるような居酒屋。


「じゃあ、今日もお疲れさまでした。」



と、乾杯してから飲みがはじまった。


「渡邉さんって、彼氏いないの?」



これまたタメの鈴木くん。


彼は、彼女と長いんだっけ。


なのに、ずっとラブラブだって聞いた。


芽唯、芽唯うるさいって。


見た目に反してだよ。



「いませんよ。いるわけないじゃないですか?」



私みたいなバカな女にいたら、みんなにいるから。



「いやいや。渡邉さんかわいいからすぐできるよ。それに、つき合いたいって思ってる男もそばにいるだろうし。」


そう言って、鈴木くんはチラッと佐藤くんをみた。



気のせいか、ほんのり顔が赤い気がする。


かわいい。


.....。



やっぱり、私、佐藤くんをヒイキしてる。


好きなのかな?



「じゃあ、紹介してくださいよ。」


冗談な感じで言った。


そんなこんなで飲みは盛り上がった。


私は、なんかいつもよりお酒が進んだ。


やっぱり、楽しい席のお酒っていいんだけどダメかも。
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