【短編集】communication
私、嫌だよ。


臣くんと最後の恋をしたいのに。


次を探すなんてできない。


私は、平日の晴れた日に大好きな臣くんに会いに行く。


けど、ここは臣くんのお部屋ではなくて。


妹の蘭ちゃんのお部屋。


お部屋っていうか、家?


事情は、知らないけど蘭ちゃんは一人暮らし。



親がお金持ちだと違うって思う。


別にそこに惹かれたわけじゃないよ。


私、知らずに臣くんに恋した。


すぐに諦めなきゃって思ったけど。


まさかの臣くんからの告白。


そして、順調につき合っていた私たちは結婚を意識。


だけど、私は諦めていた。


臣くんに対しては希望を持っちゃダメって。


心にセーブしてた。


けど、もう止まらない。



諦めきれないぐらいの想いが溢れて。
< 297 / 351 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop