【短編集】communication
「.....流香?」


小さく微かだけど聞こえた。


私の大好きなあの声。


だけど、すごい切なそう。


私は、聞こえてきた方を見た。



瑛太が呆然と立ちすくんでいた。


よく見ると、すごい汗。


少し離れててもよくわかる。


雨琉は、私の視線に気づき瑛太の方を見た。


「あぁ〜あ。残念。タイムリミットか。流香、また今度。」


雨琉は、そう言って私の前から立ち去った。
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