【短編集】communication
「とりあえず、部屋はいってよ。」


部屋にはいると、普段騒がしい瑛太から想像がつかないシンプルな部屋。


「瑛太。」


私は、すぐに瑛太に抱きついた。


いつもは、瑛太が私に抱きつく。



瑛太は、急な私の行動に動揺してる。


「私と.....」



「流香。今日から新たにつき合ってくれないか?」


私が言おうとした言葉を遮って瑛太が言った。


今日が私と瑛太の本当の恋人になれた日。


過去なんて関係なかった。


ただ、理由がほしかっただけ。


そんなのもいらなかった。


瑛太が好き。


それだけでいい。






end
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