【短編集】communication
私は、もう必要ない。


邪魔な存在。


私は、雨琉の言葉が重すぎて。


普段の思考回路なら、嬉しいんだろう。


けど、雨琉の将来を左右することだから。


「雨琉、別れよ。」



「はっ?なん.....で?」

弱い私でごめん。


雨琉がくれる嬉しい言葉に耐えれない。


「私にそんな価値はないよ。」


「何言ってんだよ。俺は....」


「私、今の雨琉とは無理だよ。変わってしまった。」


そう、全てが変わった。


「変わってないよ。」


「えっ?」


「俺は、あの頃と何も変わらない。一番は、玲奈。」


変わらない.....か。


じゃあ、何が変わったのかな?
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