【短編集】communication
最近、私はてっちゃんのそばにいけない。


だって、川田くんが邪魔をするから。


なんか、てっちゃんもイライラしてるし。


どうしたんだろう?


「川田くんって、さわやかなのに黒いんだね。」


前よりは、ふつうに話せるようになった。


「よく言われるよ。」


にっこり笑顔で言われる。


私って....


「なんで、こんな黒い人に好かれたんだろう。」



えっ?


私は、川田くんを見た。


だってね。


「今当たったでしょ?」


「人の心読まないでよ。」

「天音ちゃん、俺と違ってそういうとこが好きなんだよ。」



そういうことをさらっと笑顔で言わないで。


嬉しいって思ってしまうから。


私も女の子だなって思ってしまう。


てか、最初は織部さんだったのにいつのまにか天音ちゃんって。


私は、呼び方変えてないのに仲良くなった感じになっちゃうし。
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