【短編集】communication
「あのさ。あんまりストレートに言わないでよ。」


恥ずかしいんだよね。


「ダメだよ。俺を少しでも好きになってもらうにはさ。わざわざ、志田くんの邪魔もしないよ。」


てっちゃんの邪魔?


今がわからず首を傾げた。


てか、私の邪魔でしょ?


「あぁ〜、そっか。天音ちゃんは気づいてないからな。」


川田くんは、楽しそう。


てか、気づいてないって?


意味わかんない。


「あのね。川田くん。私の邪魔しないでよ。」


「いいじゃん。後少しなんだから。」


後、少し?


それも、意味わかんない。


「もう。とりあえず、じゃあね。」


私は、川田くんの前から去った。


「天音ちゃんは、ホントかわいいな。こういうとこが好きなんだよ。」


彼は、天音がいなくなり独り言を呟いた。
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