【短編集】communication
「天音.....意外に胸あんだな。」


突然のてっちゃんのエロ発言に抱きつくのをやめた。


「おろして。」



もうやだよ。


「仕方ないな。」


てっちゃんは、つまらなさそうに私をおろした。


私は、ほっとした。


「てかよ。なんで家来ないわけ?」


「へっ?」


やっぱ、気にしてたみたい。


「だって....」


「篤となんかあったのか?篤は、うちには当分来れないって理由を知ってるように言ってたけど。」


不機嫌なてっちゃん。


「だって、あっちゃんが....『誰のものでもないと手を出したくなる。』って言うから」



私は、最初の部分を省いた。


だって恥ずかしいじゃん。


「てことは、篤になんかされたわけだ。」


どんどん、てっちゃんの顔が怖くなってきた。



「押し倒されただけだよ。私が泣いたらやめてくれたから。」


「押し倒したのかよ。篤の野郎。」


なんか悔しそう?


てか、怒ってるんだよね。


「てっちゃん。」
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