【短編集】communication
「ただいま〜」



「天音ちゃんおかえり。あれ?哲くん、久しぶりだね。ゆっくりしてってね。」

「はい。おじゃまします。」


てっちゃんは、お母さんに営業スマイルみたいに挨拶する。


「てっちゃん、私の部屋に行ってて。」


だから、私は、先にてっちゃんを部屋に行かせた。


「お母さん、飲み物なんかある?」


「天音ちゃん。哲君にしたのね?」


お母さんは、わけの分からないことを言う。


私は、首を傾げた。


「やっぱ、篤君より哲君なのね。」


お母さんは興奮しながら私に聞いた。


私は、それを流して部屋に行った。
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