【短編集】communication
部屋にはいるとてっちゃんは、私のベットで横になっていた。


そういえば、昔は、てっちゃんの定位置だったな。


「てっちゃん。はい。」


私は、てっちゃんに飲み物とお菓子をだした。


「天音、ありがとう。てかさ。天音が欲しいかな。」


「てっちゃん!!」


超恥ずかしいし。


さっき、お母さんに挨拶した似非臭いさわやかさなんてなくて。


てっちゃん、どうしたの?


「とりあえず、天音、こっちにおいで。」


てっちゃんは、私に手招きをした。


私は、首を横に振った。


「あぁ。天音は俺が嫌いなんだ。」


いじけちゃったよ。


私は、仕方ないからてっちゃんに近寄った。
< 338 / 351 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop