【短編集】communication
「てっちゃんの彼女にならない限りは、家にくるなって言われたからね。」


「篤は、天音が俺を好きだと知ってて手を出そうとしたわけか。」


てっちゃんは、不気味な笑みを浮かべて、手をポキポキとならした。


「てっちゃん?あっちゃんになにかするの?」



「なにもしないよ。かわいい弟になんかするわけないだろ?」


黒い。


なんか、てっちゃんが黒い。


「てっちゃんのそういうとこ嫌い。」


「はっ?」


「どうせ、あっちゃんをいじめるんでしょ?」


あっちゃんがかわいそう。


「あのな。天音に触ろうとした奴に優しくできるほどできた男でないんでね。例え、弟であっても。」



「てっちゃんが意外だ。なんか.....」
< 341 / 351 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop