【短編集】communication
まずは....


蓮の好きなものリサーチしなきゃ。


「ねぇ。類くん。」


私が話しかけたのは、蓮の一番の友達の類くん。


類くんなら、知ってそう。


「あっ!香子先輩。どうしました?蓮なら、いませんよ。」


「蓮がいないから、きたの。蓮って、甘いもの大丈夫か聞きたくて....」


「....あぁ。もうすぐバレンタインですもんね。蓮は、甘いの苦手ですよ。」


苦笑いしながら、類くんは言った。


やっぱり友達ね。


「ありがとう。じゃあね。」


私は、笑顔で去ろうとした。


「香子先輩、俺にもくださいね。」


類くんは冗談混じりに言った。


かわいいな。


蓮と違い、類くんはかっこいい系だけど。


どうしようかな?


ビター系か。


チョコよりチーズケーキとかがいいかな?


私は、悩んだ。
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