【短編集】communication
「えっ?まさかだと思うけど....返事まだしてないの?歩美、亙の事、大好きなのにね。」


一葉は、目を見開いて吃驚していた。


「この時ばかりは、自分の性格を恨んだよ。それに、もう遅いよ。半年もたったんだよ。」


泣きそうになった。


面と向かって『好き』って、言えたら、どんなに楽か。


「歩美。今日、亙に告白しなさい。」


「えっ?きょ、今日?」


一葉の発言にビビった。


「歩美が、告白がんばったら、私も告白するからさ。」


私に比べて一葉は、辛い恋をしている。


それに終止符を打つんだ。


なら、私にだって.....


できるよね?


「わかった。がんばる。」


私は、気合いを入れた。


その後も、私と一葉は学校のことやクダらない話をした。


いつの間にやら、外は暗くなっていた。


一葉は、あまり遅くなると危ないので帰った。
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