【短編集】communication
side うた&音


「なんか、私マズいこと言ったかな?」


音は、不安そうに言った。


「たぶん。蓮くんのクールでかっこいい部分を知らないのが嫌なんだよ。」


うたは、冷静に判断した。


「あっ!蓮くんと類くん。」


音が急に声をあげた。


2人はバスケ部なため学校の中をランニングしていた。


蓮くんと類くんは、うたと音の方に来た。


.
「香子先輩の友達のうた先輩と音先輩。」


類は愛想がよかった。


「どうも。」


蓮は、やっぱクールだった。


「こりゃ。香子もびっくりだよね。」


音は苦笑いだった。


蓮と類は、全くわからず、顔を見合わせていた。


「蓮くんって。香子の前じゃかわいいキャラなんだって?」


うたがそれを言うと蓮は、びっくりしていた。


「もしかして、別れの危機?」


類は、楽しそうに言った。


「んなわけないだろ。」


蓮は、類を睨んだ。


「蓮くんて不器用だね。」


うたは、困った顔をした。


「香子はね。たまにね。かっこよく迫られるの好きなんだよ。」


音が蓮にアドバイスした。


「えっ?」


蓮は、あっけにとられた。


「香子ね。年下好きなんだけど。やっぱ、かわいいイメージじゃん。それが、かっこよくとかのギャップに弱いんだって。香子が前に言ってたの。」


うたもアドバイスした。
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