【短編集】communication
なんとなく香子と蓮は、気まずくなっていった。


会わないし、連絡も取らなかった。


公につき合ってなかったので、ふだんと変わらない日々だった。


うた、音、類は、心配だった。


自分たちのせいなのかと。


そんなことはなかった。


いずれは、こうなっていたのだから。


ついに、バレンタインデーになった。


香子は、前日がんばった。


蓮には、ベイクドチーズケーキとチョコを用意した。


ほかのみんなには、レアチーズケーキを用意した。

うたと音には、恒例。


「はい。うたと音の分。」


私は、2人にレアチーズケーキを渡した。


「「すご〜い。」」


まあ、がんばっただけあったかな。


「ところで、蓮くんには用意したの?」


音が心配そうに聞いてきた。


「用意は、したけど....今更かな?」


私は、不安だった。
< 43 / 351 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop