【短編集】communication
蓮のいないタイミングで類くんに会いに行った。


「類くん。」


「あっ!香子先輩。」


「はい。あげるね。」


「えっ?いいんですか?」


類くんは、すごいびっくりしていた。


冗談で言ったのにって感じで。


私は、感謝もあったし、類くんに頼みたいことがあったから。


「それでね。類くん。蓮にね。お昼に...あの教室に来てほしいって言ってくれない?」


賭けでもあった。


「あの教室?」


類くんの頭の中は、?だらけだろう。


「蓮なら、わかるはずだから。」


私は、ドキドキしながら類くんの前をいなくなった。
< 44 / 351 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop