【短編集】communication
-バレンタインデー当日


類とは、放課後約束してるし。


この後、私の勘違いで変なことになるんだけどさ。


てか、前々から気にしてた。


気にしないフリをしていたんだ。


なんでもないはずだから。


信じてたよ。


だけど、私だって嫉妬したりわがまま言いたいんだよ。


どこにでもいる女の子となんら変わりはない。



でも、類だから。


あぁ〜。


また、いる。


香子先輩だっけ。


類に渡してるし。


類、なんか笑ってない?


なんで?


どんな関係なの?


私が彼女じゃないの?


私の心の中は、一瞬にして真っ黒に変わってしまった。


「あっ!香子先輩だ。また、類くんに会いに来たんだ。京子、負けちゃダメだよ。」


友達の空亜がいった。


「....。」


私は、なにも言えなかった。


心の中は真っ黒でも、頭の中は真っ白だし。


こんな気持ちのまま類には会えないよ。


浮き足立ってるみんなと違い私は、早く学校が終わって帰ることしか考えれなかった。
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