【短編集】communication
でも、私は、できない。


中学の時だって、彼氏はいたし。


それなりの事はしてきた。


....つもりだ。


普通より早かったかもだけど。


でも、自然の流れだった。


私は、毎日毎日、律人を目で追う。


たまに目があったけど。


私はすぐにそらした。


その前に、一度も話したことがないから。


バレンタインって。


今の私には、必要ない。


だって、律人に渡したいなんて思ってないから。


京子が羨ましいな。


かっこいい彼氏の類くんいるし。


嫉妬してる京子はかわいいな。


香子先輩は、蓮の彼女だし。


知ってるけど、言えない。


私は、蓮と幼なじみで事情を聞いてる。


私は、香子先輩と一緒の時の蓮がみたいな。


自分で違うって言ってたし。


それもあって、私は無駄に蓮に話しかける。


うざがられるがいいんだ。


気が紛れるから。


私は、一人悶々と考えていた。


いつの間にか、あたりは暗くなりはじめていた。


どんだけ考えていたんだか。


呆れるよ。
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